ISO9001:2015 9.3 マネジメントレビュー
9.3.1 一般 トップマネジメントは、組織の品質マネジメントシステムが、引き続き、適切、妥当かつ有効で更に組織の戦略的な方向性と一致していることを確実にするために、あらかじめ定めた間隔で、品質マネジメントシステムをレビューしなければならない。 9.3.2 マネジメントレビューへのインプット マネジメントレビューは、次の事項を考慮して計画し、実施しなければならない。 a) 前回までのマネジメントレビューの結果とった処置の状況 b) 品質マネジメントシステムに関連する外部及び内部の課題の変化 c) 次に示す傾向を含めた、品質マネジメントシステムのパフォーマンス及び有効性に関する情報 d) 資源の妥当性 e) リスク及び機会への取組みの有効性(6.1参照) f) 改善の機会 9.3.3 マネジメントレビューからのアウトプット マネジメントレビューからのアウトプットには、次の事項に関する決定及び処置を含めなければならない。 a) 改善の機会 b) 品質マネジメントシステムのあらゆる変更の必要性 c) 資源の必要性 組織は、マネジメントレビューの結果の証拠として、文書化した情報を保持しなければならない。 |
※ 濃い青文字は新規で追加になった項目
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解 説
ISO9001:2008「5.6 マネジメントレビュー」に該当。規格の趣旨は変わりません。
5.6 の後半部分にあった、“品質マネジメントシステムの改善の機会の評価”、“~品質目標を含む品質マネジメントシステムの変更の必要性の評価”が、インプット項目やアウトプット項目に振り分けられました。
「4.1 組織及びその状況の理解」「6.1 リスク及び機会への取組み」「9.1 監視、測定、分析及び評価」に関連したインプット項目が追加されています。
インプットとアウトプットで“改善の機会”がカブっていますが、前者は改善提案、後者は改善提案に関する処置の決定ととらえておけばよいです。
アウトプットのa)改善、b)変更 の違いについて質問されますが、b)変更は、品質方針・目標の変更、改善までにいたらない変更(単純な担当者の変更等)ぐらいに考えておけば結構です。
【2017年11月13日 更新】
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