「頼もうと思った審査会社のあてがはずれたので、どこか紹介してほしい」との相談を受けました。

ISO審査会社が審査資格を持っていなかったというのです。

めったにありませんが、たまにあることなので説明しておきます。

(財)日本適合性認定協会(JAB)に登録されている審査機関は約50社あります。

JABは認定機関といって、審査機関を審査して、「ISOの審査をしていいよ」というお墨付きを与えています。

いわば、日本におけるISOの元締め的存在です。

認定機関から認定された審査機関を通してISOの審査を受けるわけです。

JABが審査機関を審査、認定する際には産業分野別(業種別)に行います。

この産業分野のことをスコープといいます。

審査機関によってはJABの認定を受けていないスコープがあります。そのスコープを審査する資格がないことを意味します。

審査機関に見積もりを依頼する際には、自社が属するスコープの審査が可能かどうかも問い合わせてみてください。

審査機関を選ぶ際の注意点は、こちらでも触れておりますのでご参考ください。

ちなみに、JABに登録された審査機関以外でも審査を受けることも可能です。

イギリスやアメリカの認定機関に登録された審査機関で受審している会社さんもたくさんあります。

ISOは国際規格なので、どこの国の審査機関で認証登録しても効果は一切変わりません。