ISO9001やISO14001のことをマネジメントシステム規格と言います。

マネジメントシステムは、「方針及び目標を定め、その目標を達成するためのシステム」と定義されています。

ですから、ISO9001なら品質目標、ISO14001なら環境目標を決めます。ほかのISOも同様です。

例えば、ISO9001にはこんなことが書いてあります。

「品質目標は、その達成度が判定可能でなければならない」

でも、この文言が独り歩きして、「達成度が判定可能」→「数値目標でなければいけない」という誤解が生まれました。

数値に縛られると、かえって目標設定が難しくなります。

数値で表現できそうな項目をみつけてきて、それを無理やり目標に据えたような品質目標や環境目標をよく見かけます。頑張って取り組んでも、あまり意味がないんじゃないかなと思われる目標です。

達成度の判定は、

「○○が出来たから目標を達成できた(できなかったから未達)」
「★★という状態になったので目標を達成できた(という状態に至ってないので未達)」

ということを主張できればいいのです。

目標が達成できた情景を思い浮かべて、あらかじめ○○や★★を決めておくということです。