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ISO45001取得に必要な費用は?

ISO45001の取得に関わる費用は、主にコンサル費用と審査費用に分かれます。

1.ISO45001コンサルティング費用


ISO45001の取得活動にコンサルは必須ではありませんし、コンサルに頼らず自力でISO45001を取得している会社さんも少なからずあるのですが、コンサルを使うケースが大部分です。初めてのISO取得はやはり不安ですから。

コンサルに手伝ってもらおうとすると、少なからず費用が発生します。

ISO45001の取得活動は、大きく2つのステップに分けられます。
「ISO45001を取得する方法」も併せてご参考ください。)
ステップごとにコンサル費用を確認していきましょう。


STEP1. ISO45001システム構築編(文書作成支援)の費用

ISO45001で求められる仕組みやルールを自社でどう実現するか決めて、それらをマニュアルや手順書にまとめます。以下の流れで進めていきます。

(1) ISO45001規格が要求していること(要求事項)を理解し、:規格説明
     ↓
(2) 自社が満たしている要求事項と自社に欠けている要求事項を把握し、:現状分析
     ↓
(3) 自社に欠けている要求事項については対応策を考え、:対応策検討
     ↓
(4) それら要求事項にどう取り組むかをマニュアルや規定にまとめる。:文書作成

(1)から(4)のどこまでをコンサルに依頼するかによって、費用は変わってきます。


【パターン1】(1)のみコンサルに依頼する。

(1)だけなら、「ISO45001規格解釈講座」といった類の名称で、コンサル会社やISO審査機関がよく集合研修を開催しています。1人数万円の参加費です。自社に講師を招いて実施することも可能ですが、その場合の費用は10万円前後からでしょう。

このパターンは、費用はかからないのですが、(2)~(4)を自社独力で実施するため、マンパワーと時間がかかります。頓挫するケースもあります。社内にISO45001事務局経験者がいれば、このパターンも有効な選択肢の一つですが、少数派です。


【パターン2】(1)~(3)までをコンサルに依頼する。

通常、ISO45001の取得コンサルはこのパターンを指します。(2)と(3)は、コンサルがヒアリングをしながら、自社担当者と共同作業で進めていきます。費用は、100万円台後半から200万円台前半といったところでしょうか。担当するコンサルのグレードや自社の規模(部署数、支社支店・工場等の数)によって変わってきます。

文書作成は自社で行うことになりますが、コンサルの腕が良ければ、(3)が終わった段階で既に記載すべきことが明確になっていますし、たいていはコンサルが用意したひな形から文書をアレンジして作成するので、それほど負担にならないはずです。


【パターン3】(1)~(4)まで全てコンサルに依頼する。

(4)を追加すると、(1)~(3)の費用にプラス最低数十万円はかかると覚悟したほうがよいです。よほど人手が足りない場合、極めて短期間でISO45001を取得する必要がある場合の緊急措置だとお考えください。


STEP2. ISO45001システム運用編(文書実行支援)の費用


STEP1で作成したマニュアルや規定には、ISO45001で求められる社内の仕組みやルールが記載されています。それらを社内にしっかり定着させるための施策です。主に下記の項目を実施します。

これらの項目は、コンサルによっては必須であったり、オプションであったりします。


(1) 社員研修の実施

■ キックオフ研修:社員さんに対する意識付けを目的に、上記STEP1に先駆けて実施します。ISO45001の概要や自社がISO45001を取得する意義を説明します。

■ 運用時研修:社員さんにマニュアルや規定の内容を理解させることが目的です。ISO45001に基づく仕事の手順やルールを説明します。

■ 内部監査員研修:内部監査員を養成するための研修です。対象となる社員さんに内部監査を実施する際の注意点や監査技法を習得してもらいます。(次項参照)


(2) 内部監査立ち合い

内部監査とは、社内で決めたISO45001の仕組みやルールに従って仕事が行われているかをチェックしたり、よりよい仕組みやルールにするにはどうしたらよいかを探ったりする活動のことです。

上記(1)で養成したといっても、まだ不慣れな内部監査員といっしょに、コンサルが実際の内部監査を進めていきます。


(3) マネジメントレビュー立ち合い

マネジメントレビューとは、経営トップ自らがISO45001の運用状況を経営的視点からチェックし、今後の方向性や指示を打ち出す定期的なイベントです。

これも慣れないうちは大変ですので、最初はコンサルが社長にインタビューしながら進める過程で、コツをつかんでいただきます。


(4) 審査立ち合い&指摘事項対策

初めての審査は緊張のあまり頭が真っ白になってしまい、審査員の質問にうまく受け答えできないお客様が多いです。そんなときコンサルがそっとフォローします。

審査で審査員から指摘された修正点、改善点にどう取り組むかをお客様と一緒に考えます。


以上(1)~(4)は、半日単位もしくは1日単位で実施するケースが多いです。これらの料金は、1日当り10万円前後が相場です。


その他の費用


遠隔地からコンサルを派遣してもらう場合は、たいてい交通宿泊費(実費)がかかります。




2.ISO45001審査費用


ISO審査機関の審査を受けて、「ISO45001の要求を満たす仕事の仕組みやルールがあり、実際にそれに基づいて仕事を進めている」とのお墨付きをもらうことで、晴れてISO45001の取得となります。


審査する場所(部署数、支社支店・工場等)の数、従業員数によって費用は決まってきます。数が多くなれば、審査工数(時間)が長くなり、料金も高くなります。


内訳は、ISO45001登録料、文書審査料、実地審査料(審査は2回に分けて実施されます)といったところです。審査機関によっては別途、審査員の拘束費用(移動中の時間給)を請求するところもあります。


利用する審査会社によって料金設定はまちまちですが、最低規模の審査でも50万円~100万円くらいで、やはり幅があります。


コンサル費用と同様、審査員の交通宿泊費がかかります。


審査機関の見積もりには、例えば、「審査工数3.0人日」と記載されています。これは「審査員1人で審査して丸3日かかる審査ボリューム」という意味です。場合によっては、審査員が2名でやってきて1日半で済ませます。交通費が倍かかることもありますので要注意です。


参考記事
「ISOコンサルタントを選ぶときの注意点」
「ISO審査機関を選ぶときの注意点」



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