理由は、2点あります。
一つ目は、信用の証です。
御社では、新規のお客様を開拓する際に、これまでの取引実績を先方に提示することはないですか。
自社が、きちんとした仕事をすることを、お客様に信用してもらうためですよね。
ISO13485は、御社でもない、お客様でもない、第三者機関(審査機関)が、公平公正な立場から、御社の仕事の品質を審査する制度です。
審査に通れば、御社は、お客様の要求を満たした製品やサービスを提供する仕組みを有し、かつそれが機能している会社だと認められたことになります。(ちなみに、このような仕組みのことを、ISO13485の世界では、品質マネジメントシステムと呼びます。)
また、ISO13485は、国際的に認められたルールですので、世界中どこにいっても、御社の信用力は担保されます。
御社の取引先も、客観的に御社の“仕事ぶり”を測るモノサシが欲しいのだと思います。
同様に、親会社が、ISO13485の取得を求めてくるのは、外注先や資材の仕入先といった関連会社も含め、製品やサービス全体(サプライチェーン)の信用力を強化するねらいがあるからです。
二つ目は、ISOの管理上の問題です。
ISO13485では、製品やサービスの品質に影響を与える外注先や仕入先を、きちんとした基準で選定した上で、管理監督することが要求されています。
既にISO13485を取得している取引先や親会社にとっては、業者を選定する際に、御社がISO13485を取得していることは、まことに都合がよいのです。
御社を選定した理由も明確ですし、御社に対する管理監督を過重に行なわなくて済むからです。
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