作業場や設備、使用する道具や原材料にどういった危険源(危険・有害要因)があるかを洗い出します。
事故や災害が発生する可能性や実際に発生した場合の被害を想定して危険源の順位付けを行います。
順位付けの結果を踏まえて、労働安全衛生目標を設定します。
労働安全衛生目標を達成するための計画を立てて実行します。
労働安全衛生マニュアルや安全作業手順書を作って、従業員や外注先に理解させた上で日々の仕事を進めていきます。
計画には、危険予知活動、ヒヤリハットの収集・展開、安全教育の実施といったことも含まれるでしょう。
ミーティングや安全パトロールを実施して計画がうまく進んでいるかをチェックします。
不安全行為や労働安全衛生目標の達成に悪影響を及ぼす事象があれば、是正処置や改善活動を行います。
計画を実施した結果を確認し、次の労働安全衛生目標や計画に反映させます。
以上のように計画(P)→実行(D)→チェック(C)→改善(A)というPDCAサイクルを回して労働安全衛生管理レベルを向上させる仕組みが「労働安全衛生マネジメントシステム」です。
この労働安全衛生マネジメントシステムを構築・運用する際のルールを定めたものがISO45001です。
ISO45001には「やらなければいけない」ことしか書かれていません。
それを「どのようにやる」かは、御社の状況に即して決めてよいことになっています。
そして、ここがISO45001が役に立つか役に立たなくなるかの分かれ道です。
ISO45001の取得ばかり考えてしまうと、現状維持にきわめて近い管理レベルの仕組みに落ち着いてしまいます。危険は減りません。
自社の安全管理上の短所を補って、労働者やお客様に安心してもらうような仕組みを作るのが、ISO45001の本当の目的です。
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