ISO9001:2015「7.3 認識」の解説【改訂3版】

ISO9001:2015 7.3 認識

 組織は、組織の管理下で働く人々が、次の事項に関して認識をもつことを確実にしなければならない。
a) 品質方針
b) 関連する品質目標
c) パフォーマンスの向上によって得られる便益を含む、品質マネジメントシステムの有効性に対する自らの貢献
d) 品質マネジメントシステム要求事項に適合しないことの意味

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解 説

“組織の管理下で働く人々”には、外注業者も含まれます。

品質方針の認識というのは、品質方針を暗記したり、そのコピーを持ち歩いたりすることではありません。品質方針の実現のために、自分が何をすべきかを認識することです。

“品質パフォーマンスの向上によって得られる便益”には、品質の安定(不良品率の減少、歩留まり向上、バラつきの減少等)、作業ミスや手戻りの減少、…etc といったことが含まれます。

“品質マネジメントシステム要求事項に適合しないことの意味”とは、品質マニュアルや規定で定めたルールや手順を守らないと、どんな結果に陥るかということです。上記とは真逆の事態、つまり、品質上の重大事故をもたらし、社会的信用の失墜にもつながり得るといったことをしっかり認識させることを要求しています。

ISO9001取得のポイント

【必要な仕組み・ルール】
a)~d)を周知徹底するための手続きを定める。
【品質マニュアルの記載例】
当社は、…の実施等を通して、当社の従業員や外注先従業員に、次の事項を確実に認識させる。
a) 品質方針
b) 関連する品質目標
…以下、略

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