(注意!)ISOできちんと成果を創出している会社さんにとっては当たり前の話なので、この記事は飛ばしてください。

ISOには2つの活動があります。

一つ目は管理活動です。

管理活動とは、現在の技術水準や管理レベルを維持していくことです。安定した結果を出し続けていくことが目的です。

マニュアルや手順書にやるべき作業を定め、そのとおりに確実に実施します。いわゆる標準化です。

もう一つが改善活動です。

改善活動とは、問題を一つずつ解決しながら、結果を望ましいレベルに引き上げるための活動です。安定した現状をベースにしてより高い水準を目指します。

目標を定め、改善策を検討し、計画に落とし込んで実施していきます。

やれ、「マニュアルが薄くてコンパクトだ」とか、「文書が重くて運用が大変だ」とか、「他社の文書をそのまま真似すると失敗する」とか、「マニュアルに書いてあることと実際にやっていることが違う」とか、「ISOが役に立たない」等、ISOについて喧伝されることのほとんどは管理活動に係わる事象です。

ほとんどの人たちは、ISOの半分の側面しか見ていないということです。

ISO が役に立たないといいますが、手順書とおりにやってるだけで品質がよくなるわけないじゃないですか。そんなこと少し考えてみればわかることです。

現状を少しでもよくしようという思いと行動がなければ、ISOが役に立たないのは当たり前です。

「ISO 役に立たない」「ISO うそ800」「ISO くそ」等々、そんなキーワードで検索しているヒマがあるなら、嘘八百で塗り固められた自社の糞システムを少しは使えるように見直してみてはいかがでしょうか?