ISOの審査では、コンサルタントはすることがありません。建前上は。
コンサルタントはオブザーバーとして審査に同席することは認められていますが、発言権はないのです。
お客様が受け答えするのを黙って聞いているだけです。
まるで、お地蔵さんです。
横でうんうんうなずいているだけなんですが、「あのうなずきで勇気づけられた」とか、「安心して審査を受けられた」とか、お客様から予想外の感想をいただくことがあります。
横で審査の進行に耳を立ていると、審査員がどんな答えを引き出したいのかがよくわかります。
でも、質問され慣れていないお客様はその意図をはかりかねて、答えがなかなかでてこない。
そんなことがよくあります。
横から見ていると、双方のコミュニケーションの食い違いの構図が手に取るようにわかるんですよね。
だから、我慢できずに、つい、ちょくちょく口をはさんでしまいます。審査員に怒られない程度に。(笑)
質問の意図や答えの真意を双方にお伝えします。口をはさむというよりは通訳ですね。
審査を滞りなく進行させるお手伝いが、審査におけるコンサルタントの仕事かもしれません。