当然ISO9001を取得した後も、粛々とISOの仕組み(品質マネジメントシステム)を運用していくことになります。

品質目標を定め、目標を達成するために必要な施策を計画・実施し、製品の品質や仕事のやり方を継続的に改善していきます。

ISO9001審査も定期的に受けます。1年に1回が基本ですが、審査会社によっては最初の1年だけ半年ごとに2度受審させるところもあります。

取得後も定期的に審査を受けることで、ISO9001に適合した会社であるとのお墨付きが得られるわけです。

ということは、ISO9001の取得、つまりISOのマークだけが目的ですと、そこから先は果てしなく険しい道を進むことになります。

ISO9001は常に仕事の改善を突きつけてきます。現状の仕事のやり方をより良くする気持ちがなければ、苦痛以外の何者でもありません。

ISO9001が役に立たないのではなく、役に立たせようという意欲がないから、続かなくなるのです。

ISO9001の取得件数は2006年のピーク時には4万3千件を超えていました。しかし、それ以後は毎年千件を超える割合で減少しています。

つまり、せっかく費用と手間をかけて取得したISO9001を返上する会社が後を絶たないのです。

ISO9001の取得をお考えなら、「なぜ、取得しなければならないのか?」を今一度、熟考なさってみてください。

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