理由は、2点あります。
一つ目は、信用の証です。
御社では、新規のお客様を開拓する際に、これまでの取引実績を先方に提示することはないですか。
自社が、きちんと仕事をすることを、お客様に信用してもらうためですよね。
ISO27001は、御社でもない、お客様でもない、第三者機関(審査機関)が、公平公正な立場から、御社の情報セキュリティ体制を審査する制度です。
審査に通れば、御社は、情報資産を適切に管理する仕組みを有し、かつそれが機能している会社だと認められたことになります。(ちなみに、このような仕組みのことを、ISO27001の世界では、情報セキュリティマネジメントシステムと呼びます。)
また、ISO27001は国際的に認められたルールですので、世界中どこにいっても、御社の情報セキュリティに対する信用力は担保されます。
御社の取引先も、客観的に御社の“仕事ぶり”を測るモノサシが欲しいのだと思います。この場合も仕事ぶりには、情報資産の管理や取り扱いも当然含まれます。
同様に、親会社が、ISO27001の取得を求めてくるのは、外注先や資材の仕入先といった関連会社も含め、情報セキュリティを含めた製品やサービス全体(サプライチェーン)の信用力を強化するねらいがあるからです。
二つ目は、管理上の問題です。
昨今はコンプライアンスの一環で外注管理の厳格化が声高に叫ばれています。製品やサービスの品質に影響を与える外注先や仕入先を、きちんとした基準で選定した上で、管理監督することが要求されています。
取引先や親会社にとっては、業者を選定する際に、御社がISO27001を取得していることは、まことに都合がよいのです。特に情報資産の取扱いや管理が付随する業務を外注する場合はなおさらです。
御社に対する管理監督を過重に行なわなくて済むからです。
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