【過去のISO9001審査で実際にあったケース】
審査員「内部コミュニケーションの手段の一つとして、朝礼を挙げていますが、その記録、例えば議事録のようなものはありますか?」
あなた「朝礼なので…、そんなに重要なことは伝えていないと思うので…、議事録は残していません…」
審査員「それでしたら、以後、議事録を残しておくようにしてくださいね」
あなた「あっ、はい………」
【正しい対応例】
審査員「内部コミュニケーションの手段の一つとして、朝礼を挙げていますが、その記録、例えば議事録のようなものはありますか?」
あなた「いいえ、残していません。内部コミュニケーションの要求事項では、記録を残すことは求められていないですよね」
審査員「はい、確かにそうですが。それでしたら、朝礼をやっているという客観的証拠を見せてください」
あなた「当日の作業指示や注意事項はホワイトボードに書くようにしていますが、終わったら消してしまいます。重要なことはペーパーで渡すときもありますが、毎日ではありません。」
あなた「議事録のようなものを毎日作成することは手間ばかり増えて、当社の品質マネジメントシステムの向上にはクソの役にも立ちません」
審査員「そうですか、わかりました。では、次…」
ISOの審査は、自社と審査員とが意見を交える場です。意見を交えることでよりよい仕組みを模索する手段です。
審査員が不適合を突き付けても、受審側が認めなければ、正式な不適合として扱うことはできません
納得がいかなければ突っぱねて構いません。
ただし、謙虚さは忘れずに。良いと思う指摘は進んで取り入れるようにしましょう。