ISOって表現が難解なんです。

ISO9001規格の内容を十分に理解しないままマニュアルを作成すると、難解なISO用語のオンパレードになり、現場で使われないマニュアルが完成してしまいます。

自社の仕事レベルに落とし込まれていないので、具体的に何をしたらよいかがわからないからです。

審査を受ける際も同様です。制限時間内に審査を終えるために、ほとんどの審査員がこれらの難解なISO用語をそのまま使って質問してきます。

それでなくても審査の際のプレッシャーは相当なものなのに、審査員の発する専門用語がお客様の頭の中をさらに真っ白にします。

本当はきちんと実施している項目について審査でダメ出しを受けるといったことが日常的に起きるのは、これらの専門用語が審査員とお客様との円滑な意思疎通を妨げているからです。

そのため、一般的なISO9001のコンサル現場では、これらの難解なISO用語や規格の内容をお客様に理解してもらうことに重点を置いていて、実際にかなり多くの時間が割かれてしまいます。

ISO9001の目的は、仕事のやり方を継続的に改善していくことによって、製品やサービスの品質を確保することです。

本来ならば、仕事のやり方の改善につながるアドバイスまで行うことがコンサルタントの役割ですが、ISOがいとも簡単にスピーディーに取得できることをアピールする余り、難解なISO用語の解説に終始しています。

ISO9001規格の内容や用語の意味を理解していれば、とりあえず認証取得という最低ラインの目標まではお客様を誘導できるので、数多くのISOコンサルがISO用語の解説者という地位にしがみついています。

これではまるで、英会話スクールに通っているのに、英語をろくに話せない日本人講師からテキストに載っている単語や本文の意味について講義を受けているようなものです。

ISOコンサルに支払っている高額なお金はたいていの場合、コンサルティング料金ではなく、ISO用語の翻訳料金に過ぎないのです。

そんなわけで、ISO9001本来の目的を果たすために、『問題解決型ISO9001コンサルティング』を展開中です。よかったらのぞいてみてください。