ISO45001:2018「4.1 組織及びその状況の理解」の解説

ISO45001:2018 4 組織の状況
4.1 組織及びその状況の理解

組織は、組織の目的に関連し、かつ、その労働安全衛生マネジメントシステムの意図した成果を達成する組織の能力に影響を与える、外部及び内部の課題を決定しなければならない。

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解 説

旧OHSAS18001にはない新設の要求事項です。ISOを共通の枠組みで作り直そうという世界的な流れ中で生まれた要求事項です。ISO9001/ISO14001をお持ちの会社さんならおなじみですよね。

「外部及び内部の課題を踏まえたうえで、労働安全衛生マネジメントシステムを作って、それを運用してね」という主旨です。

不思議なもので、ヒトは、問題や課題が明確になると、それを解決したくなる習性があります。

労安衛上の課題を解決する手段として、労働安全衛生マネジメントシステムを構築してもらいたいわけです。うわべだけのマネジメントシステムを防止する意味合いもあります。

“外部及び内部の課題”とは

1.外部の経営環境からもたらされる労安衛上の課題
ex.「働き方改革法案が施行され、有給休暇を5日以上取得させなければいけない」「業界全体で外国人労働者の受け入れが進んでいる」「女性、高齢者の雇用促進が求められている」「若年層の採用がますます厳しくなってきている」…

2.自社の内部要因からもたらされる労安衛上の課題
ex.「社員の高齢化、退職が進み、労安衛面も含め技能の伝承が進んでいない」「工場の設備が老朽化している」「属人化している仕事が多く、残業時間削減や有給休暇の付与が進んでいない」」…

といったことです。

取得/移行のポイント

・だれが、いつ、課題を決定するのか

を自社の実情に合わせて(自社がやりやすいように)決めてください。

「外部・内部の課題を決定せよ」と言っています。ISO業界では、「~を決定しなければならない」は、「~についてたずねられたら、答えられるようにしておく」という意味です。

“口頭”で答えても結構ですし、“紙に書いたもの”を指し示して答えても結構です。

後々、ここで決定した課題について、取り組み計画を立てますので、紙に書いておいたほうが便利です。

通常、これらの課題は、社内で話題や議題にのぼったりしますよね。そして、その対策も含めて、経営計画や事業計画、アクションプランといったものに落とし込まれます。そういった社内の仕組みをそのまま活用すればよいでしょう。

【労働安全衛生マニュアルの記載例】
“社長は、年度初めに、当社の労安衛に関わる内外の課題を整理し、「中期経営計画」に記載する。”

といった文言をどこかに書いておきましょう。(あくまでも一例です。)

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